手作業の伝統を守る橋本蒲鉾店は、笹かまぼこの生地となるすり身の擂潰(らいかい)以外は、すべて職人の手に託されています。丸みを帯びた形状やふんわりとした弾力は、決して機械だけでは作り出すことができません。絶妙な焼き加減は、職人の手触りと感覚が頼りです。焼きすぎず余熱で仕上げるからこそ、プリプリとした食感が生まれるのです。
一般的な笹かまぼこは、スケトウダラのほか、イトヨリやエソ、グチなどを混ぜて作られていますが、橋本蒲鉾店が使用するのは、アラスカ産の最高級のスケトウダラのすり身だけ。弾力、しなやかさ、白度、味、におい、供給の安定性のバランスが取れていることが理由です。また、スケトウダラの中でも、600~900gの魚体を厳選した洋上加工母船※による、最高級のすり身にこだわり、極上の味わいを作り出しています。
※洋上加工母船
1隻の大型加工母船と複数の漁船により船団を組んで操業。洋上で加工するため、高鮮度の魚を処理でき高品質のすり身を生産でき、品質的も安定しています。
原料から製法まで、東北大学の研究室と連携して笹かまぼこを分析。橋本蒲鉾店ならではの味をつくるために研究を重ね、現在の原料、製法にたどり着きました。「本当に美味しい笹かまぼこを、そして世界に誇れる笹かまぼこを」との思いで、開発努力を続けています。
保存期間を少しでも伸ばして多くの人にあじわっていただくために、また、安全でおいしい笹かまぼこをつくるため、橋本蒲鉾店では保存料を使用せずに、日本酒を使用しています。そのため酒蔵とのコラボレーションも可能となり、笹かまぼこの新しい可能性の扉を開くこととなりました。
仙台名物として全国に名を馳せる笹かまぼこは、実は高たんぱく低カロリーの健康食とも言えます。この事実を伝えながら、一人でも多くの人に笹かまぼこをあじわっていただきたいと考えています。
直営店や焼きたての笹かまぼこが食べられるイートインコーナー、お土産や贈り物にも最適なギフトなどを取り揃え、皆様のお越しをお待ちしております。