熟成ポテンシャルを証明する滑らかなタンニンと芯の固さを味わえるワイン。
ブラックベリー、熟したラズベリー、カシスリキュール及びブライヤ(エイジュ)の香がグラスを満たし、トレイルサイドの代名詞となった自然的な甘さによって完成される。リムーザンオークによる新鮮なバニラ、炒ったナッツ、ベーキングスパイスの特徴は、熟したフルーツの香りにエレガントな生命を与える。
相性の良い料理
カスレやシチュー、フォアグラや牛肉料理など
ハイツは「マーサズ ヴィニャード」、「ベラ・オークス・ヴィニャード」と「トレイルサイド・ヴィニャード」の3つの伝説的な畑が明示され、カベルネ・ソーヴィニヨンで有名である。そして近年、日本で初めて紹介された「リンダ・フォールズ・ヴィニャード」が加わる。畑が明示されたワインの生産量は非常に少なく、ボトルナンバーと生産量は各々のラベルにマークされている。 ジョー・ハイツ氏自身は、カリフォルニアの高品質ワインの創始者と言われている。また、ヒュー・ジョンソンの言葉を借りるなら、「多くの人々にとって、カリフォルニアで第一番に上げられる名前である。業界全体の基準を作った進んだ考えを持つひとりのワインメーカである。」
ハイツ・セラーが1961年に創立されたとき、ナパ・ヴァレーのワイナリーの数は20に満たなかった。数年のうちにハイツ・セラーは、もともとあった3.2ヘクタールの土地では手狭になり、タプリン・ロードに65ヘクタールの住まいと農場を購入した。ここはセント・ヘレナのほぼ東の丘に位置する狭い窪地である。ハイツのワインは、以前のオーナーであったアントン・ロッシとそのファミリーが1898年に建てた、石造りのセラーで熟成される。初期の記録によると、ロッシ家は一年に37,850リットルのワインをこのセラーで造っていた。
セラーが未だにワインの貯蔵に利用されている一方、ハイツ氏は年間最大生産量40,000ケースを達成する計画の一環として、1972年に第二の建物を増築した。新しい建物は、赤ワインが貯蔵されている。ステンレススティール発酵層に入れられ、次にアメリカやヨーローッパの森から産出されたオーク樽に入れられる。
伝統的にこの赤ワインは、収穫後5年目(第一級を含む世界中のクオリティーワインのスタンダードは3年)から、少量ずつ約5年かけてリリースされる。これにより、より古い、理想的な貯蔵がされていた、カリフォルニアのヴィンテージ(珍しい)ワインをワイナリーから直接手に入れられる。増築計画は1979年に完了し、近代的なボトリング室を含む貯蔵庫が加わった。
2018年にハイツ家はこの豊かな遺産を、農業など手広く展開し造詣も深く、ワイン造りの信念を共有するローレンス家に引継ぎ、新たな歴史が刻まれた。ゲイロン・ローレンス・ジュニア氏が代表を務め、ゆるぎない情熱を持ち、100%オーガニックのナパ産葡萄を使う。また、ローレンス家の農業の知識や経験により、ハイツ・ワインの高品質なワイン造りは続く。
葡萄はすべてCCOF認証(有機認定)を取得しているオーガニック、今後はビオダイナミック栽培へ移行していく予定。
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