偉大な生産者が造りだす最高峰のアマローネ
沖積土(ちゅうせきど)の土壌で育った樹齢15年のブドウを使用し、手摘み収穫をした後、風通しを良くするために各房にはさみを入れ、すべてのブドウを3ヶ月間陰干ししています。ステンレスタンク発酵を施した後にオーク樽で24ヶ月熟成し、さらに瓶熟成を36ヶ月以上行うフルボディのワインです。ワイン誌でも注目されており、ワインアドヴォケイトで98点、ジェームス・サックリングで97点を獲得するなど非常に高く評価されているワインです。濃密で研ぎ澄まされた力強い香り。甘いタンニンと極度に凝縮された果実味が特徴的で余韻は驚くほど長く続きます。偉大な生産者であるダル・フォル・ロマーノが作り出すこの一本は、すべてを圧倒する味わいで一度口にしたら二度と忘れることができないほどです。
ヴェネト州だけでなく、イタリアを代表する偉大な生産者である「ダル・フォルノ ロマーノ」。彼の人生を見ると、大変な試行錯誤があったことがわかります。1957年イッラージ近くのカポヴィッラに生まれた彼は、小さい頃から祖父の農業を手伝っていました。この頃に畑の基礎を学び、いかに農業が大変かを身に染みて理解したと言います。
ロマーノ氏は中学校卒業後、農業専門学校へ入り卒業しましたが、父の農業や、他の農場を見ても将来が明るいものとは考えられなかったと言います。ロマーノ氏は当時の農業の状況を見て「なぜ自分のスタイル、品質向上の努力、改革、実験、リサーチなどを行わないのか?また自分の生き様を表現しないのか?」と疑問をもち、それらの疑問はその後のワイン造りの基本となっていきました。70年代後半に結婚、自家製のラベルもないワインを家庭訪問し販売した事もありました。
80年代初めロマーノ氏が25歳の時、ジュゼッペ・クインタレッリ氏のワインに出会い、直感したのです。「これが自分の進むべき道だ。」と。その後クインタレッリ氏と頻繁に会うようになり、ワインに対する哲学を学んだと言います。ただ、進むべき方向が定まっても実際にそれを実行に移すのには、容易ではありませんでした。ロマーノ氏の持っていた畑は大量の葡萄を生産させるようにつくられた畑で、当時1ラージの畑からは、良いワインが出来るとは考えられていませんでした。
しかしロマーノ氏はゼロから試し始めました。唯一の武器は、子供の頃から農家として畑で働いてきた経験、またマエストロ(クインタレッリ氏)とワイン造りの談義をする時間でした。大変な労力の要る仕事でしたが、「自分の求めるワインを造る。」という強い憧れの前には、どんな困難も障害ではありませんでした。ロマーノ氏曰く「ブドウの樹は人間同様、長きに渡り続けた習慣は、直ぐに取り去ることは出来ない。時間とともに少ずつ新しい環境に順応していく物である。故に継続し、待ちつづけるという我慢忍耐が必要である。」
1983年はアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラD.O.C.のファースト・ヴィンテージとなりました。1988年よりバリックを実験として使い、商品としては90年ヴィンテージから使用しています。彼の既成概念にとどまらないワイン造りは、常に新たな試みとして実現されてゆきます。90年代に入り銀行から膨大な借金をして古いカンティーナ、畑のテコ入れなど投資を始めました。妥協のない理想を求める姿は現在も留まることはありません。現在ロマーノ氏は約12haの彼の畑と、約12haの従兄弟名義の畑を全て管理しています。将来的には、ヴァルポリチェッラ約40,000本、アマローネ約13,000本の生産を目標としています。
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