オーク樽熟成のまろやかな白ワイン
火山岩由来の土壌で育つ、サントリーニ島の固有品種アシルティコ100%で造られています。フレンチオーク樽(MLF無し)で醗酵後、フレンチオーク樽(新樽10%)で6~9ヶ月熟成されます。その熟成によって、柑橘類やハーブのアロマに程よいバニラ香が溶け込み、深さを与えています。円やかな口当たりと引き締まった酸のバランスが見事です。
地中海に浮かぶ、白い建物と青い屋根のコントラストが美しいサントリーニ島で、この地に古くから伝わる固有品種「アシルティコ」を世界的に有名にした、ギリシャ最高峰の醸造所の一つが「ドメーヌ・シガラス」です。サントリーニ島北部、イアの町近くに醸造所を構えるワイナリーは、代々シガラス家によって運営され、現当主で醸造家であるパリス・シガラス氏によって、1991年「ドメーヌ・シガラス」として新しく生まれ変わりました。
パリス氏は当時甘口ワインが主流であったサントリーニ島において、いち早く辛口の赤ワインを生み出した造り手でもあります。今日では、サントリーニ島の固有品種から卓越したワインを生み出し、世界各地のワインコンペティションで高い評価を獲得しています。また、ニューヨークやロンドン、香港、シンガポール、シドニーなどの世界のワイン産業をリードする国々の著名なレストランやホテルでは、ギリシャ最高峰の白ワインとして「シガラス」社のアシルティコが提供されています。
元数学教師という経歴を持つ、パリス・シガラス氏。代々シガラス家で受け継がれてきたワイン造りを1991年に引き継ぎ、同年テロワールに特化したブティックワイナリーとして新たなスタートを切りました。四半世紀以上にわたりサントリーニ島でのワイン造りを行ってきたパリス氏。この島には非常に貴重で多彩なテロワールが存在していると言います。
サントリーニ島に最初のステンレスタンクが持ち込まれてまだ30数年。歴史の非常に古いワイン産地ではありますが、近代的ワイン造りが伝えられたのはそんなに古い昔の事ではありません。この数十年で島でのブドウ栽培・ワイン醸造といった、ワイン造りを取り囲む環境も大きく進化を遂げ、この島から生まれるワインの質は飛躍的に向上していきました。そして今日、最もエキサイティングなワイン産地の一つとして、世界の注目を集めるようになりました。
パリス氏はこの一連の改革の中でもいち早く個々のテロワールに目を向け、異なる区画の研究を行ってきました。そして2016年産では「7Villages」という異なるクリュから、同じ醸造を施した7つの異なるアシルティコを生み出しました。生産量が非常に少なく、まだ輸出は不可能ですがパリス氏の新たな挑戦には期待が高まります。
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