力強く、かつエレガントな名門ベルターニの逸品
スラヴォニア産オークの中樽をメインに使用して30ヶ月熟成させたベルターニ社の新しいスタイルのアマローネ。ヴァルパンテーナ地区の渓谷がもたらすミクロクリマ(微気候)が素晴らしいブドウを育てます。良質のブドウ果実を丁寧に選別しながら収穫し、プラスチックの箱の上で約4ヶ月間陰干しを行います。この間、不良果実は随時、間引いていきます。翌年1月中旬に最初4~5℃で、最終的には22℃まで温度を上げながらゆっくりマセラシオン・アルコール発酵を行います。その結果、高いアルコール度数とグリセリンが生成されます。これは、ワインにエレガントさとまろやかさを与えます。その後、大部分のワインはスラヴォニア産オーク樽(2500L)で、一部はバリック(小樽)で約30ヶ月の熟成後、6ヶ月以上の瓶内熟成を経てリリースされます。プラムやラズベリー、スパイスの複雑な香りが広がるエレガントでまろやかな赤ワインです。
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相性の良い料理
煮込み料理、牛肉のローストなど
イタリアでピエモンテ州、トスカーナ州と並ぶワインの銘醸地ヴェネト州。その中心ともいえるヴェローナの地で高品質ワインを造り続けるベルターニ社は、後にその功績によってカヴァリエーレ(=ナイト)の称号を与えられるベルターニ兄弟によって1857年ヴェローナ初のワイナリーとして設立されました。ベルターニ兄弟は当時すでにイタリア国内だけでなく「世界で」認められるワインを目指した先駆的な人物です。
創業者のベルターニ兄弟は、ヴェローナがオーストリアに占領されていた、1850年から1857年の間、フランスのブルゴーニュ地方に亡命していました。当時のフランスは、世界で最もワイン造りの研究が 進んでおり、細菌学者ルイ・パストゥールが酒石酸や低温殺菌などの様々な研究を行っていました。ベルターニ兄弟は農学博士のグイヨー氏に師事し、当時の最も先進的な畑の管理方法を学びました (グイヨー仕立ては、この博士の名前からつけられました)。
そして約150年前の1857年、ベルターニ兄弟は故郷ヴェローナに帰国し、今までに培った知識と経験を基にベルターニ社を設立しました。そして1860年、当時では画期的な辛口ワイン『“セッコ・ベルターニ”ヴァルポリチェッラ・ヴァルパンテーナ』をリリースしました。1868年、ベルターニ社は“セッコ・ベルターニ”を、ヨーロッパ諸国だけでなく、アメリカへも輸出し始めました。その時にベルターニ社が世界にイタリアワインの品質の高さを証明する手段として、サヴォイア王家から王家の紋章をワインボトルに記してもよいという許可を得ました。今でもこの紋章は、“セッコ・ベルターニ”のラベルに記されています。
畑から熟成までこだわりぬいて、ヴァルポリチェッラ・クラッシコ地区の中心に、65haにわたって広がるノーヴァレ農園には、コルヴィーナ・ヴェロネーゼ、ロンディネッラ、モリナーラ、カベルネ・ソーヴィニョンなどが栽培されています。そのうち、アマローネに使用されるのは、コルヴィーナ・ヴェロネーゼとロンディネッラの2種です(1990年ヴィンテージまではモリナーラも使われていました)。
ベルターニ社の最高傑作であるアマローネ・クラッシコは、単なる“瞑想のワイン(メディテーションワイン)”ではなく、ファーストヴィンテージの1958年から若いヴィンテージまでどの年代でも料理とのマリアージュを楽しむことが出来る稀有なアマローネです。ベルターニ社は、歴史・伝統や進取の精神を今も受け継ぎながらも常に新しいワインを創造し続け、創業者の願い通り世界中で高い評価を受けています。
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