創立1986年以来作られ続けている、アロヨ・グランデ・ヴァレー・アぺレーションを純粋に表現したピノノワール。
2016年のエステート・ピノ・ノワールは深紅色の紫がかった色を持ち、力強いミネラルのノートを感じさせる骨格のしっかりしたピノ・ノワールを産み出すアロヨ・グランデ・ヴァレーの特徴を形にしています。凝縮味のあるバランスの取れたエレガントな味わいとなり、完璧な生育期とサンルイス・オビスポ沿岸部のすべての魅力の二つの要素が見事に折り重なりました。ラズベリーパイやチェリーコーラ、そしてルバーブのアロマが優しいサンダルウッドの香りとハーモニーを奏でています。ジューシーなラズベリー、プラムやクランベリー、そして微かな緑茶のノートのパレットを感じさせます。
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相性の良い料理
甘くスパイシーなダック、ハーブを使ったマッシュルームのリゾットなど
『タリー』の名声を揺ぎ無いものとしたのは、2006年のこと。かの有名な『パリ・テイスティング』30周年を記念して開催された『第3回米仏ブラインド対決』にて、タリーの誇るシングル・ヴィンヤード「シャルドネ・ローズマリーズ」が、カリフォルニア州白ワイン部門にて見事優勝、米仏での総合順位としても第2位という輝かしい栄誉を達成。誰もがタリーの実力を知ることとなりました。さらにその後、ワイン・エンスージアスト誌において【WE95点】の高評価を得て、全米から集まった516本の中から年間NO1シャルドネとして評されました。また一方、同誌において、シングル・ヴィンヤード「ピノ・ノワール・ローズマリーズ」が【WE94点】の高評価。年間NO2ピノ・ノワールとなりました。こうして、シャルドネ/ピノ・ノワール両品種の超一流生産者として知られるようになりました。
ワイン界の世界的権威、ロバート・パーカーも『タリー』について、称賛を惜しみません。お気に入りワイナリーとして『タリー』の名前を挙げることもしばしばです。そして、与える評価も最高のもの。シャルドネ/ピノ・ノワールの両品種において最高の5つ星★★★★★評価を与えています。これは、全米2500社ほどあるワイナリーで、数少ない快挙であり、スーパースターと称すにふさわしいといえます。また、セカンドラインであるビショップス・ピークについても、そのコストパフォーマンスの高さから、「恐るべきバリュー」と称えています。
アロヨ・グランデAVAを中心に自社畑を所有する『タリー』の歴史は、現当主のブライアン・タリーの祖父にあたるオリヴァー・タリーが1948年に野菜を作る菜園を開いたところからスタートしています。1970年代には隣接するエドナ・ヴァレーやサンタ・バーバラ・カウンティ エリアでブドウ栽培も開始。その品質の高さからカレラやオー・ボン・クリマといった著名ワイナリーにもブドウを提供するようになりました。ブドウ栽培の経験を重ねながら、オリヴァーの息子であるドン・タリーはタリー農園内の切り立った丘に上質なシャルドネとピノ・ノワールが育つことを確信し、1982年に、リンコン・ヴィンヤードの西の丘に試験的にブドウ栽培を開始しました。ブドウ栽培は成功し、やがてアロヨ・グランデとエドナ・ヴァレーに165エーカーのブドウ園を持つにいたりました。
1986年、初めて『タリー』を冠した450ケースのワインが生産されました。最新設備が整った施設がリンコン・ヴィンヤードの近くに完成したのは1991年。同年ドン・タリーの息子で3代目にあたるブライアン・タリーが、ワイナリーのジェネラル・マネージャーに就任しました。現在ブライアンが代表者として、ワイナリーを引き継いでいます。
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