伝説のクローン「サンジョヴェーゼ・ディ・ラーモレ」100%で造られるワイン。
チェリー、ブラックベリー系の香り、アーモンドや鉛筆のニュアンスを感じ味わいは長く広く口内に広がり、隙間ないタンニンが余韻となって続きます。早くから楽しめるヴィンテージです。
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1964年にミラノでコンサルティング・ワインメーカーの仕事を始め、数多くの蔵のコンサルティングを行いイタリアワインの品質向上に寄与、イタリア醸造技術協会理事や国際醸造家組合執行委員という要職をも歴任してきた、イタリアワイン界の重鎮、“スター・エノロゴ”の先駆者的存在である、ヴィットリオ・フィオーレ氏。
「ポデーレ ポッジョ・スカレッテ」は、彼が自身の足で探し出した畑のブドウから、40年にも及ぶ経験を生かしたワイン造りを行う彼自身のワイナリーです。
フィロキセラを経験し、第一次世界大戦後初めて植えられたサンジョヴェーゼがこのスカレッテの地と言われています。その当時から残っている古木は樹齢70年以上を越えて今もなお大切に守られています。伝説とまで言われ、今ではほとんど栽培されていないサンジョヴェーゼ種のクローン「サンジョヴェーゼ・ディ・ラーモレ」のオリジナルが現存しているのです。そして特殊な土壌 (他のキアンティ地区の石灰質、ガレストロ質とは違い砂岩質、砂質が主体)が非常に水捌けの良い土壌を形成しています。
標高が高いことにより、日夜の寒暖差があり、また独立した形で存在する山の斜面に畑があります。その為、常時風が吹いており、夜9時近くになってもブドウは太陽光を受けながらも涼しい状態に置かれるという、この区画独特の微気候となっています。これは、ブドウを病から守る上で極めて重要な要素となります。
サンジョヴェーゼの種類には大きく分けて、グレーヴェ・イン・キアンティに多いグロッソ種とトスカーナ全般にあるピッコロ種があり、「サンジョヴェーゼ・ディ・ラーモレ」はグロッソ種のクローンと言われています。グロッソ種のほかにはブルネッロやプルニョーロ・ジェンティーレなどがありますが、ここではどのクローンが優れているのか、という議論は的外れです。イル・カルボナイオーネに向き合う上で重要なのは、フィオーレ氏が所有することになった畑には他のエリアには存在しないラーモレというクローンがあり、それが非常にいい状態で手に入れることができた、ということです。
畑は丘の高いところに位置している上に、土壌も特徴的。キアンティの広い範囲に分布しているガレストロという石灰質粘土の含有は少なく、むしろ砂岩質が多く含まれ、他に比べて水はけは非常に良好。これにより周辺とは異なる特徴のワインを生むことができる。これがポッジョ・スカレッテのワイン、イル・カルボナイオーネなのです。
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