
皆さん、食後のひとときやリラックスしたい時に、芳醇な香りのブランデーを楽しまれたことはありますか? 今日は、ちょっと特別なイタリアのブランデー、「グラッパ」をご紹介したいと思います。
「え、グラッパってブランデーなの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。実は、広い意味で捉えると、「グラッパ」もブランデーの一種なんです。ブランデーは、果物を原料とした蒸留酒のことで、中でもブドウを原料としたものが一般的です。
では、普通のブランデーとグラッパは何が違うのでしょうか?
一般的なブランデーは、ブドウの果汁を発酵させて造ったワインを蒸留して造られます。一方、グラッパは、ワインを造る際に残る、ブドウの搾りかすを使用するのです。この搾りかすには、ブドウの皮や種、果肉などが含まれていて、それぞれのブドウが持つ個性豊かな香りが凝縮されています。
この違いが、グラッパならではのユニークな風味を生み出す秘密なんです。
グラッパの香りは、フレッシュでフルーティーなものから、ハーブのような爽やかなもの、そしてオーク樽で熟成されたことによるバニラやスパイスのような複雑なものまで、実に 様々です。口に含むと、その香りがさらに広がり、力強くも奥深い味わいが楽しめます。
イタリアでは、食後に小さなグラスでストレートでゆっくりと味わうのが一般的です。食後の余韻を楽しみながら、会話を弾ませるのにぴったりの飲み物なんですよ。
もし、普段ブランデーを飲まれる方はもちろん、これまであまり蒸留酒に触れてこなかったという方も、ぜひ一度グラッパを試してみてください。きっと、その個性的な香りと味わいに魅了されるはずです。
イタリアの豊かな大地と、ワイン造りの伝統から生まれた、ちょっと特別なブランデー「グラッパ」。いつものリラックスタイムを、より豊かにしてくれるかもしれません。
グラッパが、少し身近に感じられましたら嬉しいです。
イタリアが定める「グラッパ」と名乗れる基準は「搾りかすだけを蒸溜して造ったお酒のみ」。加水※や加糖をして再発酵させたものは「グラッパ」と表記できない決まりになっています。
※蒸留後のアルコール度数を調整するための加水は認められています。
グラッパには、透明な「ビアンカ」と琥珀色の「リゼルヴァ」や「ストラヴェッキア」があります。
「ビアンカ」は、ガラスやステンレスタンクで最低6か月間熟成させた若いグラッパで、スッキリとしたフレッシュ感の高いのが特徴。ストレートに香りや味わいが感じられるので、高いアルコールのアタックも感じやすいです。
「リゼルヴァ」「ストラヴェッキア」は、木樽で熟成され、中には10~20年以上長期熟成させたグラッパもあり、エチケット(ラベル)にも熟成年が記載されます。まろやかでフルーティーな香りに、バニラやチョコレートなどのニュアンスが広がることが特徴。複雑性が高く長期熟成により、高いアルコールのアタックは和らぎ、しなやかで滑らかな口当たりとなります。
飲むと満腹感を和らげるとされ、肉料理を食べた後や食後酒として飲まれています。
おいしい食事でお腹いっぱいになった後、少量の「グラッパ」を時間をかけてゆっくりと堪能するのがイタリア流です。適量の摂取であれば、健康や消化の助けにもなります。
「グラッパ」を楽しむのなら、ぜひ「グラッパグラス」もご準備ください。
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Bormioli Rocco
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980円(税込)
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フルーティーな香りを楽しめる「ストレート」 |
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グラッパにはブランデーの2倍ともいわれるほど様々な香りが含まれており、その香りを楽しむためには温度やグラスも大きな要素。若いグラッパは10度前後、熟成したグラッパは16-18度位がベター。グラスは小振りで細身の下半分が丸く膨らみを持つチューリップ型の専用グラスがおススメ。グラスに並々ではなく1/4程度注ぎ、空気と馴染ませてから、数回にわけてゆっくりとお楽しみください。 |
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本場イタリアはエスプレッソで。「カフェ・コレット」 |
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イタリアでは砂糖を加えたエスプレッソに少量グラッパを混ぜて飲む「カフェ・コレット」が一般的。エスプレッソ多めに砂糖を入れ、溶け切らないうちにエスプレッソを飲み干し、砂糖の残ったカップにグラッパを入れて飲む「レゼンティン」という飲み方もあります。 グラッパとコーヒーの組み合わせは人気があり、グラッパに浮かべたコーヒー豆に火をつけてたのしむ「グラッパ・コン・モスカ」という遊び心のある飲み方もあります。 |
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休日の午後にお薦め「グラッパティー」 |
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グラッパをアイスティーで割ったカクテルは、のんびりと過ごす休日の午後にオススメの一杯。紅茶の銘柄はお好みですが、アールグレイなど香りの強いものがよく合います。シロップを加えたり、炭酸水で割ったりとお好みのアレンジをたのしめます。 |
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グラッパのカクテル①「イタリアンスティンガー」 |
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イタリア定番リキュールのアマレットとグラッパでつくるカクテル「イタリアンスティンガー」。アマレットは、杏の核から造られるリキュールで、杏仁豆腐のような濃厚な甘さが特徴。グラッパの酸味を和らげ、やさしく飲みやすい口当たりにしてくれます。 |
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グラッパのカクテル②「グラッパハイボール」 |
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あらゆるお酒にマッチするハイボールは、もちろんグラッパにも良く合います。炭酸水で割ることによってじっくり味わえ、食中でも楽しめるのがハイボールの醍醐味。グラッパは柑橘類と相性が良いのでレモンを添えてスッキリ・フレッシュに楽しみましょう。 |
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■驚くほど相性の良い「チョコレート」 |
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■イタリアの風を感じるなら「ティラミス」 |
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■香ばしさがグラッパと融合「ナッツ」 |
1949年創業以来、高品質を保証し続ける「マルザドロ蒸留所」は、イタリア・トレント市の豊かな地で、世界でも類を見ないグラッパ・リキュール造りを率先しています。
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ナルディーニ蒸留所( 英:NARDINI )は、イタリア発祥である「グラッパ」を最初に製造・販売した蒸留所です。1779年以来、2世紀以上に渡る伝統を守りつつも蒸留技術を進化させ、高品質なグラッパ、リキュールの製造を続けています。蒸留所のシンボルにもなっている研究センター「ボッレ( 英:Bolle )」は、イタリアが誇る現代建築家マッシミリアーノ フクサス( 英:Massimiliano Fuksas )氏が手掛ける特徴的な造形。蒸留で出る泡をイメージしたデザインはグラッパのボトルにも採用されており、ナルディーニの近未来を表現しています。
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品質の高いバローロ及びバルバレスコのネッビオーロから造るBertaのグラッパは、有名イタリアレストランには必ずオンリストする程の味わい。ピエモンテ州を中心に、イタリア全土の有能なワイナリーから番号札のついたオリジナル容器(特許取得)に入れて運ばれ保管されます。
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バルベーラワインに革命を起こしたピエモンテ屈指のワイナリー。
創業者のジャコモ ボローニャ氏は、幸せを生活の理念とし、多くの人に愛され、機知に富んだエンターテイナーであると同時に天才的な感性を持った醸造家でもありました。彼のワイン造りへの意思と情熱は息子ジュゼッペ、娘ラッファエッラによって受け継がれ、ブライダへの敬意と信頼、そして人気は世界中で揺るぎのないものとなっています。
1975年創業のワイナリー。畑と醸造所は、アペラシオンの最南端となるカステルヌオーヴォ・デッラバーテの丘陵にあります。このテロワールが育むブドウから余計なものを加えることなくワインを造るために、発酵にはニュートラルなコンクリートタンクを、熟成には大樽を用いることは最初から決まっていました。ブルネッロの伝統に重きを置くマストロヤンニの作品は、初期のヴィンテージからこの地の上質なサンジョヴェーゼに特有の素晴らしいアロマを呈していたといいます。
10月5日(水)・6日(木)東京にて、イタリア大使館貿易促進部主催のイタリアワイン試飲会・オンライン商談会<BORSA VINI 2022>が開催されました。
BORSA VINI(ボルサ ヴィーニ)はイタリアワイン専門の業界関係者向け展示商談会です。
フジ・コーポレーションではグラッパ「マルザドロ」「ナルディーニ」を出展致しました。
会場にはイタリアワインに加えてイタリア産ビールやグラッパなども並び、東京会場は2日間で420名以上の業界関係者が来場しました。
今回の商談会は大盛況の2日間でした。天候は雨でしたが、当初予定していた参加人数を大きく上回り多くの方々がご来場されていました。
出展させていただいたグラッパは食後酒という事もあり、最後に立ち寄るケースが大半でしたが、
どのお客様も「最後にとても良い気分になれた。」「このグラッパに出会えたことが今日一番の収穫です。」
と、大好評をいただき、こちらとしてもとても幸せな気分でした。
同時に商品力に自信が持て、これからの販売展開に大いに役立つことと思います。
イタリア大使のGIANLUIGI BENEDETTI氏も大変喜んでおられ、今後のプロモーションに使いたいとグラッパのリクエストを頂きました。大使宛に全てのグラッパをお届けしましたので、今後の展開に期待したいです。
また、来場のお客様からは今後のグラッパの市場拡大を感じておられる方が多く、皆様真剣に商品を探しておりました。今後もこのような試飲商談会には積極的に参加し、販売拡大を行ってまいります。
フジ・コーポレーション ソムリエ 開米