
皆さん。「グラッパ」をご存じでしょうか?
イタリア伝統の蒸留酒であり、ワインを造った後に残る、ブドウの皮や種、茎・少々の果汁といったいわゆる搾りかすで造る蒸留酒です。因みにブランデーはワイン(果汁)を蒸留して造ります。蒸留酒であるためにアルコール度数は高めで、主に食後酒として楽しむお酒です。
今回はグラッパの美味しい楽しみ方とソムリエお薦めの銘柄をご紹介致します。
イタリアが定める「グラッパ」と名乗れる基準は「搾りかすだけを蒸溜して造ったお酒のみ」。加水※や加糖をして再発酵させたものは「グラッパ」と表記できない決まりになっています。
※蒸留後のアルコール度数を調整するための加水は認められています。
グラッパには、透明な「ビアンカ」と琥珀色の「リゼルヴァ」や「ストラヴェッキア」があります。
「ビアンカ」は、ガラスやステンレスタンクで最低6か月間熟成させた若いグラッパで、スッキリとしたフレッシュ感の高いのが特徴。ストレートに香りや味わいが感じられるので、高いアルコールのアタックも感じやすいです。
「リゼルヴァ」「ストラヴェッキア」は、木樽で熟成され、中には10~20年以上長期熟成させたグラッパもあり、エチケット(ラベル)にも熟成年が記載されます。まろやかでフルーティーな香りに、バニラやチョコレートなどのニュアンスが広がることが特徴。複雑性が高く長期熟成により、高いアルコールのアタックは和らぎ、しなやかで滑らかな口当たりとなります。
飲むと満腹感を和らげるとされ、肉料理を食べた後や食後酒として飲まれています。
おいしい食事でお腹いっぱいになった後、少量の「グラッパ」を時間をかけてゆっくりと堪能するのがイタリア流です。適量の摂取であれば、健康や消化の助けにもなります。
「グラッパ」を楽しむのなら、ぜひ「グラッパグラス」もご準備ください。
![]() |
Bormioli Rocco
|
|
---|---|---|
980円(税込)
|
![]() |
|
フルーティーな香りを楽しめる「ストレート」 |
![]() |
---|---|
グラッパにはブランデーの2倍ともいわれるほど様々な香りが含まれており、その香りを楽しむためには温度やグラスも大きな要素。若いグラッパは10度前後、熟成したグラッパは16-18度位がベター。グラスは小振りで細身の下半分が丸く膨らみを持つチューリップ型の専用グラスがおススメ。グラスに並々ではなく1/4程度注ぎ、空気と馴染ませてから、数回にわけてゆっくりとお楽しみください。 |
![]() |
|
本場イタリアはエスプレッソで。「カフェ・コレット」 |
![]() |
---|---|
イタリアでは砂糖を加えたエスプレッソに少量グラッパを混ぜて飲む「カフェ・コレット」が一般的。エスプレッソ多めに砂糖を入れ、溶け切らないうちにエスプレッソを飲み干し、砂糖の残ったカップにグラッパを入れて飲む「レゼンティン」という飲み方もあります。 グラッパとコーヒーの組み合わせは人気があり、グラッパに浮かべたコーヒー豆に火をつけてたのしむ「グラッパ・コン・モスカ」という遊び心のある飲み方もあります。 |
![]() |
|
休日の午後にお薦め「グラッパティー」 |
![]() |
---|---|
グラッパをアイスティーで割ったカクテルは、のんびりと過ごす休日の午後にオススメの一杯。紅茶の銘柄はお好みですが、アールグレイなど香りの強いものがよく合います。シロップを加えたり、炭酸水で割ったりとお好みのアレンジをたのしめます。 |
![]() |
|
グラッパのカクテル①「イタリアンスティンガー」 |
![]() |
---|---|
イタリア定番リキュールのアマレットとグラッパでつくるカクテル「イタリアンスティンガー」。アマレットは、杏の核から造られるリキュールで、杏仁豆腐のような濃厚な甘さが特徴。グラッパの酸味を和らげ、やさしく飲みやすい口当たりにしてくれます。 |
![]() |
|
グラッパのカクテル②「グラッパハイボール」 |
![]() |
---|---|
あらゆるお酒にマッチするハイボールは、もちろんグラッパにも良く合います。炭酸水で割ることによってじっくり味わえ、食中でも楽しめるのがハイボールの醍醐味。グラッパは柑橘類と相性が良いのでレモンを添えてスッキリ・フレッシュに楽しみましょう。 |
![]()
■驚くほど相性の良い「チョコレート」 |
![]()
■イタリアの風を感じるなら「ティラミス」 |
![]()
■香ばしさがグラッパと融合「ナッツ」 |
1949年創業以来、高品質を保証し続ける「マルザドロ蒸留所」は、イタリア・トレント市の豊かな地で、世界でも類を見ないグラッパ・リキュール造りを率先しています。
Marzadroシリーズ 特集ページ
ナルディーニ蒸留所( 英:NARDINI )は、イタリア発祥である「グラッパ」を最初に製造・販売した蒸留所です。1779年以来、2世紀以上に渡る伝統を守りつつも蒸留技術を進化させ、高品質なグラッパ、リキュールの製造を続けています。蒸留所のシンボルにもなっている研究センター「ボッレ( 英:Bolle )」は、イタリアが誇る現代建築家マッシミリアーノ・フクサス( 英:Massimiliano Fuksas )氏が手掛ける特徴的な造形。蒸留で出る泡をイメージしたデザインはグラッパのボトルにも採用されており、ナルディーニの近未来を表現しています。
Nardiniシリーズ 特集ページ
品質の高いバローロ及びバルバレスコのネッビオーロから造るBertaのグラッパは、有名イタリアレストランには必ずオンリストする程の味わい。ピエモンテ州を中心に、イタリア全土の有能なワイナリーから番号札のついたオリジナル容器(特許取得)に入れて運ばれ保管されます。
Bertaシリーズ 特集ページ
グラッパの魅力が少しでも伝わりましたでしょうか?
伝統的な楽しみ方だけではなく、カジュアルな楽しみ方もでき、自由な発想でおおらかにグラッパを楽しんでください。
グラッパの商品一覧はこちら